神奈川県小田原市と箱根町強羅を結ぶ、全長15kmの鉄道を運営する箱根登山鉄道株式会社。その箱根登山鉄道が運営する箱根強羅公園は、1914年に箱根に開園した日本初のフランス式整型庭園で、国の登録記念物でもあります。箱根と言う土地柄、多くの外国人旅行客も訪れるこの公園でも、メガスピークが使われています。
平常時のインバウンド対策は必要無かった
全体の利用客の内、2割が外国人観光客の方となっています。ですが元々平常時のコミュニケーションは入場時のチケット購入のためのやりとりが中心ですし、園内には多言語のパンフレットや看板の用意があったため、特別にインバウンド対策の設備を導入する必要はありませんでした。
きっかけは火山活動の活性化
しかし、数年前から国内で火山に関するニュースが頻出するようになり、同時に訪日外国人旅行客数も増えてきたことから、「施設内での外国人向けの非常時の対策はどのようになっているのか」と言うことが話題に上るようになりました。そこで、対応方法を話し合った結果、メガスピークの導入に至りました。
メガスピーク以外にも音声翻訳機を導入したため、日常の接客にも役立っています。しかし、話題の複雑さなどによっては翻訳内容に不安を持つこともあり、やはり収録されているメガスピークの方が非常時には安心できると考えています。また、園内放送機につなげているので、一度に広範囲に放送ができる、と言うことも魅力の一つです。
今はまだ使えるスタッフは限られていますが、メガスピークは音声番号での検索もできるので『火事の時は何番を鳴らす』と言うようにオペレーションを決めています。そのため、使うのは簡単なので今後は複数のスタッフが使えるように広めています。
また、火災や地震、火山噴火などを想定した防災訓練を定期的に実施したり、その対策として防災用品を取り揃えたり、と徐々に防災対策を行っています。
防災対策と言うとどうしても何かが起こった後の結果を基に改善、と言う流れになってしまいますが、気づいた事から今後起こりうる有事に備えて行きたいと考えています。
箱根強羅公園/ 箱根登山鉄道様
Webサイト https://www.hakone-tozan.co.jp/gorapark/
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